墓石リフォーム
地盤や当時の施工技術による問題もありますが、傾きなどがきになる方は、一度解体して基礎打ちからお薦めしております。地質改良することにより、石材の重みに耐える地盤を形成させます。当店では新規墓石をお薦めするだけでなく、既存の墓石を利用し、いかに立派な石塔に仕上げていくかをご提案させていただきます。

現地調査
墓地全体で左後方に傾いている為、再度水平に据え直す工事をご依頼頂きました。

撤去・掘削作業
石塔(外柵)・巻石を一度撤去してから、深めに掘削作業を行います。墓地内に掛かる総重量が約3.5tある為に、地盤作りが最重要作業になります。

転圧作業(栗石)
掘削した墓地内に粟石(9センチ程度の石)を敷き詰めます。その後、栗石が地面に埋まらなくなるまで転圧作業を繰り返し行います。

転圧作業(砕石)
栗石の転圧作業で充分に地盤は固まりますが、栗石は9センチ程度ある為、隙間に砕石を入れ再度転圧作業を行います。

配筋作業
水の逃げ道・石塔本体がくる場所に枡を組みます。周りにはコンクリートの基礎を打つ為に、目の字で鉄筋を編みます。鉄筋の有無で基礎の強度が変わります。

基礎打ち作業
バラスを混ぜた生コンを隙間なく流し込みます。生コン内に空気が残ると、後の割れにつながります。その為に空気をぬく作業を充分に行い、確実に固まるまで数日間置きます。

研磨作業
再度据え付ける外柵の汚れは、たわしなどでも落とせないので、砥石で削り落とします。

補強金具取り付け作業
巻石(外柵)施工の際は、コーナーに開き止めの金具を付けます。この金具は近年ではあたり前になっていますが、30年より前に建てられたお墓にはほとんど入っていません。

巻石(外柵)・石棺(納骨室)施工
砥石できれいになった巻石(外柵)を据え付け、補強金具を入れた後、石塔の下にくる石棺(納骨室)を据え付けます。石棺(納骨室)施工後、周りに土を入れて石塔を建てる準備に入ります。

石塔建立
巻石(外柵)・石棺(納骨室)を据え付けたセメントが固まるまで数日間置きます。セメントの硬化を待たず石塔を建ててしまう業者の方もいますが、後の石塔の傾きの原因になりますので、確かな工程で石塔を建立します。

完成
石塔を建立し、墓地内には周りの景観を考慮して、白い砂利を敷き詰めて仕上げました。再度、石の汚れを洗い落とし完成となります。